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自動車保険料が高くなってしまう隠れた要因
自動車保険料が高くなってしまう隠れた要因
そのお客様(Aさんとします)は、マイカーを購入されてから20年以上もの間、某大手保険会社にて自動車の任意保険をかけ続けていました。これ以上はないという割引で、事故も起こしていないので、保険料は毎年僅かの支払いで済んでいました。更新が近づいたAさんは、時代の波に乗り、ここ数年急激に売り上げを伸ばしている、通販方の自動車保険に変更しました。先日、現在と全く同じ条件で更新手続きを完了しました。
もちろんこの1年間も無事故。というより、「俺って、事故を起こして保険を使った事ってあったっけ?」と考えてしまうくらい、長年にわたっての無事故、もちろん免許証もゴールドの優秀ドライバーです。また、無事故の場合にランクが上がるノンフリート等級も既に最高ランクの20等級に達しています。同じ内容での更新なので、当然、保険料は前回より安くなると思っていたのですが、保険会社から届いた資料を見ると、安くなるどころか、逆に高くなっていました。
不審に思い、Aさんはその会社に電話をします。すると、オペレーターが通販の会社らしく、きちんとした応対で、自動車保険料が上がった理由について説明してくれました。一つは、前回適用された新車割引が今回は適用されないこと。もう一つは、車種別の事故率が高くなり、保険料も上がったという2点を挙げて丁寧に説明してくれました。
この話で出てくるキーポイントの一つ、「車種別の事故率」というものを見てみましょう。保険会社では契約者の車種ごとに事故率を算出していて、事故が多かった車種については、保険料を上げる仕組みになっているのです。Aさんの車は、トヨタのプリウス(2代目)だったのですが、Aさん自身が事故を起こさなくても、保険会社に契約している、他のプリウス所有者が事故を多く起こすと、プリウス所有者全員の保険料が上がってしまうとの事でした。オペレーターの説明では、プリウスの事故は多いとのことでした。
プリウスといえば、ご存知の方も多いと思いますが、ハイブリッド車の代表格です。元祖ハイブリッドです。所有者の多くは、省エネなどへの意識が高い人と思われ、また、街中でプリウスを見かけると、運転している人は結構、年齢層が高いようです。少なくとも、事故を起こす確率が格段に高いような若者が好んで乗る車ではない事は、誰にでも想像できるでしょう。こういうことを考えていくと、プリウスで事故が多く起きているという事実は理解に苦しみます。
そこで、事故多発の要因を考えてみたのですが、一つはバックの際の追突事故かもしれません。プリウスは後方が見にくいという欠点があります。それをカバーするために、支援システムが装備されてはいるのですが、操作が面倒臭く、Aさんは一度も利用したことがありませんでした。聞いたところによると、トヨタの首脳がこの支援システムを使ってバックを実演したのですが、操作を誤ったのか、あわや衝突事故というハプニングがあったとも言います。このような装置は、慣れるまでが危ないのです。
それと、プリウスはガソリン代節約の観点から営業車として使われることが多くて、そちらで事故が多く起きているという可能性もありました。営業車としてしょっちゅう乗り回していると、事故を起こす可能性も高くなる事でしょう。
この例にように、同じ等級、同じ車で、安くなると思って違う会社に乗り換えた場合でも、様々な条件が絡み合って、結果として保険料が高くなってしまう場合がある事を覚えておいていただければと思います。このAさんの場合では、新車割引が適用外になってしまった事、車の事故率、保険会社の評価が落ちてしまった事、が、自動車保険料を引き上げた原因でした。これは皆様の保険更新時にも十分に在り得る例です。